静香千早「「アライブファクター」」 【ミリマス】
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19: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2019/06/30(日) 00:28:40.97 ID:+e3phmGi0
「3分前です。準備をお願いします」
スタッフの言葉に、はっと目蓋を開ける。
ネガティブな感情も、身体の震えも一向に収まりそうにはない。
それでも、出番が来たのならばファンの前で歌わなければならない。そういう世界の、そういう存在に、静香はなったのだから。
立ち上がる。
深呼吸を一つ。
二つ。
顔を上げる。
前を向く。
「…………千早、さん」
あの人の姿が目に入った。
凜、と千早は立っていた。ステージから漏れ聞こえる熱気に向き合うように、受け止めるように、あるいは立ち向かうように。
静香が、憧れた、如月千早だった。
その強さを美しいと思った。羨ましいと思った。
遠い。
そう感じた。
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