32: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 04:01:42.08 ID:v/g2u2sn0
「美奈子ちゃんおめでとう!」
「みなちゃん、応援するよ!」
「テレビ出るんだよね?絶対見るから!」
「佐竹飯店のアイドルがみんなのアイドルになっちゃうのか……ちょっと寂しいけど、美奈子ちゃんなら応援するよ!」
「え、えへへ♪ありがとうございます……!」
佐竹さんの目は少し赤くなっているように見えた。
口々に佐竹さんに応援の言葉を投げ掛ける常連客。
「どうしたんですか?」
隣にいた八百屋のおじさんに尋ねる。
「受かったんだとよ、アイドルのオーディションに。佐竹ちゃんが」
「えっ?」
なんでも、佐竹さんは友達と一緒にアイドルオーディションを受けていたらしい。
それで、佐竹さんはそのオーディションに合格して、晴れてアイドルになることができたのだという。もっとも、受かったのは佐竹さんだけで、ほかの人たちは全員落ちたそうだ。むろん佐竹さんの友達も。
なるほど、昨日教室で彼女が友達と話していたのはこのことだったか。
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