【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part3
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69:名無しNIPPER[saga]
2019/07/08(月) 01:57:38.76 ID:NYFdXzHZ0
「…邪魔なんで、どいてください」

「駄目ですよ!今は入港出来ないんです!」

「もう一度だけ言います。そこをどけ」

「だから…!生身で行って、死ぬ気ですか!?」

格納庫の入り口で通せんぼを食らうリヒト。既に、怒りは沸点に達していた。

「俺のアームがあんだよ。どけって言ってんだ」

「それとも何か?来るかも知れない助けを待って、妹たちを死なせろってのか?あ!?」

「う…うぅ…!」

CA(キャビンアテンダント)の女性が、涙を浮かべながら助けを求める。機長は首を横に振り、扉を開いた。

「…自己責任でお願いします。我々は、皆様の命を守るため、最善を尽くしているだけですので」

「分かってます。さっさとハッチを開いてくださいね」

手すりを蹴り、ARMのコックピットまで一直線に移動する。外部操作で素早く開けると、流れるように中に入った。

「…誰だよ。こんな巫山戯たことをするのは」

その怒りの矛先は、モニターに映る軍艦へと向けられている。それをぶつけるために『極限』は今、目を覚ました。

「…ぶっ潰す。命乞いしても、絶対に殺すからな、あんたら」

呪詛を吐きながら、スロットルを全開にし、エクストリームは飛翔した。


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