【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part3
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216:名無しNIPPER[saga]
2019/08/12(月) 02:38:52.20 ID:wPLdjYgl0
「じゃあ、行こか。今回は頼んますよにーさん」

「わざとらしく胸当てないでよ。色仕掛けとかこのヘタレには効かないから」

「私だって、まだ希望はある」

「四人乗りは無理があるだろ…!?」

ぎゅうぎゅう詰めになるバルキリアのコックピット。改修によってある程度広くなったとはいえ、流石に狭い。

「…データは取らせないですよ」

「アハハ、分かっちゃいますかぁ」

同乗者の身体の隙間を縫うように伸ばされた手。それには、チップが一つ握られていた。

"変なものがある"感覚がするのを、リヒトは感じていた。試しに探ってみたら、当たりだった。

「次は無いですよ。もしやったら、指を詰めます」

「…冗談とかじゃなくマジで言うとるね。にーさんには敵わんなぁ」

声色からか、表情からか。本気で言っていると理解したチェントは、パッ、とチップを手放した。

「ま、最初(はな)から無理とは分かっとったよ。だって、豪い高性能なAI積んどるもんね?」

『へぇ、分かる人じゃない』

「ヘレン、ちょっと黙って」

『…もぅ!』

「…おしゃべりはそこまでにして、早く中に入るで」

「港は閉まっとる筈やから…。外壁の穴から侵入するのがええかなぁ」

「了解。出力は絞らないとな…!」

桃色の閃光が、ビーム・ショットガンの銃口から放たれた。


01〜10:成果無し。
11〜50:喪失当時の物がそっくりそのまま残っていた。
51〜90:宙賊が隠していたであろう物が…。
91〜99:謎の機械、遺体が多数出土。
00:誰かが、いる。

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