【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part3
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215:名無しNIPPER[saga]
2019/08/12(月) 02:08:29.20 ID:wPLdjYgl0
「…可哀想だったな。敵なのに同情せざるを得ないくらいに」

帰還したボァブの独り言に、リヒトは同調する。

餌を取りに行ったら、ライオンや豹、ハイエナの群れに囲まれた仔犬のような、そんな悲惨な光景だった。

尤も、宙賊であるのだから自業自得、という感情の方が多いのだが。

「本物の戦闘って物騒なんだな…。ポンポンアームが墜ちてビビったよ」

「俺が…俺が墜ちなかったなんて…やっぱ俺、出来るエースなんだな!」

「あの状況で墜ちたら、それこそエース失格だろう。私ですら充分に戦えたというのに」

「ぼ、ボクはすーぱーえーすだから、きっちり墜としてきたよ!一機だけだけど…!」

『今から土星の環に入るから、ちょっとだけ揺れるでー』

チェントのアナウンスと同時に、艦が微震する。壊れたりしないだろうな。

『蛇行してるだけやから、そうビビらなくてもええよ』

数時間後、ハーバーグラム級は『ヤルレフ』に到着した。


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