高木さん「私が負けたら、靴下をあげるね?」西片「えっ?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/06/21(金) 23:00:11.43 ID:Y3uZfII6O
「ねぇ、西片」
「ん? 高木さん、どうかした?」
私の隣の席に座る西片くんはからかわれ上手。
そんなことは、わざわざ言うまでもない。
こちらの予想を上回る反応を、返してくれる。
「最近、蒸し暑いよね」
「なにせ梅雨だからね」
梅雨時ということもあり教室内の湿度が高い。
「でも、雨降りそうで降らないよね」
「そうだね」
窓の外を見ると、分厚い雲が広がっていて。
西片くんと一緒に眺めていたら。
ふと、彼をからかう発想が、頭に浮かんだ。
「今日、雨が降るかどうか賭けようか?」
ああ、今日もまた。
私の悪い癖が、出てしまった。
本当は、こんな意地悪してはいけないのに。
「その賭け、乗った!」
自信満々な西片くんは、いつも私を誑かす。
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