392: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/24(月) 00:16:26.58 ID:QHO8M2d60
兄ちゃんとの約束の日は、そんな新生活も始まって、すぐのことだった。
五月二十二日。
じゃなくて……。
「ねえ兄ちゃん、真美にあんだけ言っといてさ、二十二日に仕事ってどゆこと?」
じとーっと運転席の兄ちゃんを見る。
「すまん……お前の誕生日祝い生中継特番がな……」
「まー、真美がそれだけみんなから愛されてるショーコだし、イヤな気分ではないですケド?」
そういうと、兄ちゃんが二重の意味で顔をしかめた。
仕事を阻止できなかったことと……。
……そして。
「みんなから愛されてそんなに嬉しいかい」
口をへの字に曲げた兄ちゃん。
んっふっふー、これで隠してるつもりなんだから笑えちゃうよね。
そんなとこも可愛いんだけど。
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