37: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 22:58:37.77 ID:MwWLOLhm0
「小学生ってそろそろ、こういうの気にしだす歳じゃないのか?」
「え? 気にするって?」
38: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 22:59:26.75 ID:MwWLOLhm0
「……あれ?」
「あ。その顔、今更気付いたっぽいな」
39: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 22:59:54.66 ID:MwWLOLhm0
「あ、亜美! 帰ろ!」
「真美、どったのー?」
40: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:00:44.60 ID:MwWLOLhm0
――そんなことがあってから、真美は事あるごとに兄ちゃんの部屋に遊びに行くようになった。
時々亜美も一緒に来たけど、基本的には真美一人だけ。
41: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:01:25.25 ID:MwWLOLhm0
そんな毎日がちょっと変わったのは、外が寒くなり始めた秋の終わり。
いつものように兄ちゃんの部屋に行くと、なんか兄ちゃんが踊ってた。
42: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:01:54.09 ID:MwWLOLhm0
「アイドル事務所のプロデューサーやるんだよ」
「……あいどる?」
43: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:02:21.40 ID:MwWLOLhm0
「俺がプロデューサーやる事務所のアイドルっていうと……秋月律子とか」
「んー、聞いたことない」
44: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:02:48.82 ID:MwWLOLhm0
そんな話をされてからしばらくすると、兄ちゃんは事務所でバイトをするようになった。
プロデューサー業のべんきょーも兼ねて、アイドルこーほせい?のレッスンとかを見てるんだって。
45: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:03:18.28 ID:MwWLOLhm0
「お前、なんでホッとしたような顔してるんだ?」
「え? えーっと……なんでもないよ」
46: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:03:45.89 ID:MwWLOLhm0
会ってから半年近く経ったけど、兄ちゃんのこと、いっぱい分かってきた。
時々意地が悪いこと。
47: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/17(月) 23:04:12.97 ID:MwWLOLhm0
「ねえ、兄ちゃん」
「ん?」
462Res/282.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20