230: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 22:12:00.06 ID:l0zubfjX0
その時、視界の端が明るく光った。
直後、どーんと大きな音。
「花火始まったみたい」
「なるほど、確かにこの神社は見るために丁度いいな」
「ここだと木が邪魔で、ほとんど見えないね」
境内の方だとバッチリ見えそう。
だからこんなにお祭りも混んでんだね。
兄ちゃんの横でぼーっと考えてると、次から次へと花火が上がる。
どーん、どーん。
「折角だし、花火見に行くか?」
「んー、いいや。また人ごみに入ってくの、疲れるっしょ」
「一理あるな」
「それに真美ね、花火って音聴いてるだけってのも好きなんだ」
どーん、どーん。
心地良い音と振動が、真美の身体を揺らす。
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