177: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 02:13:51.15 ID:l0zubfjX0
「それに最初からね、真美が兄ちゃんのこと、怒れるわけないじゃん」
兄ちゃんを抱きしめたまま上を見ると、繁華街の明かりは見えない。
夜空は真っ暗、星一つない。
それがとっても、寂しかったからかな。
兄ちゃんを抱きしめる腕に、少し力が入る。
少し腫れた兄ちゃんの左頬に、後ろから覗きこむように顔を出した真美の右頬が触れる。
頬が触れ合ってる所に、なんか水みたいなのが伝ってきた。
兄ちゃんからかな。
それとも、これは真美から?
ぴったりくっついてるから、分からないね。
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