131: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:20:18.49 ID:3PIsBOKz0
「ぅあ……うあぁぁぁぁぁああああん!!」
ぼろぼろと雫が零れ落ちる。
両足はまるで真美のものじゃないみたいに、がくんと折れ曲がった。
「行かないで、行かないでよ! 真美、いっしょーけんめー頑張るから!」
勢いよく膝が床に落ちて、めっちゃ痛いはずなんだけど。
それよりももっともっと、心が痛かった。
「真美のこと、見ててよぉ……」
オーディションが終わるまで、痛みは消えなかった。
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