110: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:20:52.36 ID:5Y2de4vS0
「真美、ずっと不安だったんだ」
兄ちゃんに涙を拭いてもらいながら、観念した真美ははくじょーした。
「みんながどんどん前に進んで、亜美も上手くいってて、真美だけが置いてかれて」
そんな真美の話を、兄ちゃんは黙って聞いてくれた。
背中にまわされたままの手が、とってもあったかい。
「このままじゃ、兄ちゃんにも見放されちゃうんじゃないかって」
「なかなか上手くいかないから、プロデューサーが頑張るんじゃないか」
そりゃ、そーだけどさあ。
でもね、こっちにとっては不安で不安で仕方ないんだよ。
「真美の取り柄は、元気とやる気だけだから。それを活かして前に進むには、めいっぱい頑張るしかないっしょ」
「んー……」
兄ちゃんがちょっと唸って黙り込んだ。
あれ……真美、なんかいけないこと言っちゃった……?
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