108: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:18:43.03 ID:5Y2de4vS0
涙がとまんない。
鼻もぐすぐすいう。
やだ、やだ、ってちっちゃい子が駄々をこねるみたいに、真美は泣いた。
真美はまだ、そこそこちっちゃい子だけどさ。
そんな真美を兄ちゃんは、もう一回優しく抱きしめてくれた。
「何言ってるんだ。見捨てるわけないだろう」
「ほんっ……とぉっ……?」
「そんな嘘ついてどうする」
真美は兄ちゃんの肩に顎を乗せて、ちっちゃく嗚咽をもらす。
「真美は焦りすぎだ。子どものくせに」
優しい声で、兄ちゃんが諭すように呟く。
兄ちゃんの声を聞いてたら、真美も少しずつ落ち着いてきた。
462Res/282.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20