106: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:17:19.50 ID:5Y2de4vS0
「俺に合わせようと、無理してるんだろう」
「そんなこと……」
ない。
とは言えない。
兄ちゃんと一緒にいたくて必死なのは、ほんとだから。
そのことに兄ちゃんが気付いてくれてたのが、どこかで嬉しかったから。
「……」
返事の代わりに、兄ちゃんの胸の中に顔をうずめた。
視界の外で小さなため息が聞こえて、少し大きな手のひらが、真美の背中をぽんぽんと叩いた。
「無理はしなくていい」
兄ちゃんは続けて言った。
「アイドル、休もうか」
がばっと、真美は顔を上げた。
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