10:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:15:42.37 ID:LpkB5FKZ0
愛車のスクーター、クラウザー号に乗って帰路につく。
今日は友達との約束がダメになったり、Pの休日の予定聞く前に撃沈したり、
あんまりいいことなかったけど。
11:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:18:28.72 ID:LpkB5FKZ0
「おっ…と!」
走っていたら、パッと見てすごく雰囲気の良いカフェを見つけたんで、
クラウザー号を停めてまじまじ見てみる。
12:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:19:17.20 ID:LpkB5FKZ0
クラウザー号を押して人通りの少ない裏通りをのんびり歩いてると、
雑居ビルの谷間で女のひとが小さなテーブルの前にちょこんと座っているのを見つけた。
テーブルの前には『占』って書いてある画用紙がテープで乱暴に貼ってある。
13:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:20:13.87 ID:LpkB5FKZ0
「えっと…ここ、占い屋さんなんですか?」
「ええ、そうなの。自分で言うのもあれだけど、結構当たるのよ?」
14:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:21:26.07 ID:LpkB5FKZ0
「うっ…」
図星を突かれる。そんなに顔に出てたのかな?
でも、占ってもらうにしても、こういうところってお代金とか高そうだよね。
基本料金とかの表記を探してキョロキョロしちゃう。
15:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:22:40.91 ID:LpkB5FKZ0
それからお姉さんにいろいろなことを話した。
今日のこと、アタシのこと、Pのこと。
お姉さんは聞き上手で、アタシの話を時折メモをとりながら聞いてくれた。
16:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:24:13.40 ID:LpkB5FKZ0
「ふふ♪それができたら、って思ってるわね?そんなあなたに、これ。」
そういってお姉さんは懐から鈴の付いたお守りのようなものを取り出す。
「女の子はいつもああなりたい、こうなれたら、って願いを常に持っているもの。
17:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:24:43.81 ID:LpkB5FKZ0
「ふふっ。じゃあ試しに今、
そのPさんとやらに電話して週末一緒に出かけようって誘ってごらんなさいな♪」
「えっ!?さっき言いませんでした?Pは予定があるって。」
18:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:25:42.31 ID:LpkB5FKZ0
プル…ガシャ
『もしもし。のり子か?』
うっ!出るの早いよぉPぁ!
19:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:26:47.45 ID:LpkB5FKZ0
永遠にも思える短い沈黙のあと、
20:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:27:40.08 ID:LpkB5FKZ0
「うわー!どうしようお姉さん!お出かけだ!Pとお出かけだ!すごい!このお守り!」
「でしょ?まぁ、こんなものよ♪」
「あと、これはお出かけじゃなくって、『デート』っていうのよ?」
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