11:伊丹 [sage]
2019/06/16(日) 23:18:28.72 ID:LpkB5FKZ0
「おっ…と!」
走っていたら、パッと見てすごく雰囲気の良いカフェを見つけたんで、
クラウザー号を停めてまじまじ見てみる。
外壁は開店当初はキレイな白だったろうに、今はアイボリーになってる。
けど、古ぼけてない。
古いものを古いままにするとそれはオンボロになる。
でもちゃんと使い込んで、手入れして、光るまで磨いてあげれば
古さは味になって、オンボロからヴィンテージって名前に変わる。
ここはいい感じにヴィンテージだ。
空猫珈琲店のセットみたいだなってクスッと笑ってしまう。
ガラス扉越しに中を覗き込むと、
中では若いカップルが楽しそうにパンケーキを分け合って食べてる。
「…いいな。アタシもあんなふうに……。」
ダメダメ!!しかもこんなおしゃれなカフェ、アタシじゃ気後れして入れないし!
だいたい、相手がいないとあんなふうにはできないよね。
一瞬想像したとき、相手役で出てきたのは……ッッ!
熱くなった頬を冷ますように急いで店先から離れる。
でも、一度だけ後ろを振り向いて店の外観を目に焼き付ける。
いつか、来れたらいいな…。
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