110:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 18:40:53.69 ID:nfJk4B2IO
加持「おや、嫉妬かい? やっぱり脈ありとみて良さそうだな」ハハハ
ミサト「……」イラッ
加持「ところで葛城。来週の日曜日の件、考えてくれたか」
111:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 18:44:26.30 ID:nfJk4B2IO
ミサト「私のものをどう扱おうが勝手でしょ。さっ、用がないなら向こういって」
加持「用ならちゃんとあるんだよな。これが」
ミサト「用があるなら、手短にお願い」
112:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:08:28.08 ID:nfJk4B2IO
ミサト「それで。ライラックの花言葉、ってなんなの?」
加持「『謙虚』『無邪気』『友情』」
ミサト「…………ナニソレ。よーするに、お友達でいましょうってこと? それ、こっちの台詞なんだけど」
113:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:09:15.16 ID:nfJk4B2IO
加持「『謙虚』な少年と『無邪気』な少女。二人の仲は『友情』によって繋がれていた」
加持「しかし『友情』はやがて『恋の芽生え』を促し最後には『初恋』に成る」
加持「ーーーー実にあの二人にぴったりな花言葉だとは思わないか?」
114:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:11:00.17 ID:nfJk4B2IO
ミサト「……なるほどね。アスカも苦し紛れにしちゃあ、ロマンチックな感情の伝え方するじゃない。ちゃんとシンジ君に伝わってるようだし」
加持「偶然じゃないのか? ま、俺は男の子の方から断片的に状況を聞いただけなんだが。とても意図的にやったようには……」
ミサト「偶然なんかじゃないわよ、あの子はこれを狙ってやった」
115:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:56:52.57 ID:nfJk4B2IO
ミサト「でもそこに気が付くシンジくんも大したものね。そんなに人の心の機微に聡い子じゃないはずなのにーー」
ミサト「……なんだ。じゃあ、あの子、ちゃんと『他人に興味』持てるんじゃない。やっぱりちょっと『鈍感』なだけだったんだわ」クスッ
加持「なんの話だ?」
116:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:58:11.06 ID:nfJk4B2IO
ミサト「ーーして、この花束を私に渡す心は?」
加持「そのままの意味だよ。『無邪気』な君に、実は『謙虚』な君。その両面に『友情』を感じていたかつての俺は、いつしか『初恋』に落ちてしまったっていたって昔話さ」
117:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 19:59:52.63 ID:nfJk4B2IO
加持「言ったろ? 浮ついたことを言えるのは葛城だけだって。俺が恋をしたのは最初から最後まで、ただ葛城一人だよ」
ミサト「……よくもまあ、そんな小っ恥ずかしいこといえるわね。この部屋、監視されてるのに」
118:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 20:01:28.19 ID:nfJk4B2IO
◆
ゲンドウ「……レイ」
レイ「はい」
119:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 20:03:25.75 ID:nfJk4B2IO
レイ「碇司令。一つ、質問があります」
ゲンドウ「なんだ」
レイ「なぜ葛城三佐は、さきほどからしかめ面をしながら顔を綻ばせているのですか?」
120:名無しNIPPER[sage]
2019/06/21(金) 20:04:53.90 ID:nfJk4B2IO
終わります
読んでくれた人いたら、ありがとう
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