【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
↓
1-
覧
板
20
95
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/06/19(水) 00:00:28.34 ID:H28+Nx7V0
〇
「カナリヤというあだ名は、彼女が歌うのをやめたことから付いたの」
人々に取り囲まれる高垣さんを見ながら、柊さんは小さく言った。
「口を噤んで、一羽きりで自由に飛ぶ鳥。彼女がそれでいいならと、何も言わなかったけれど……」
また琥珀色の眼がこちらを向く。
何もかも見透かされるようでいて、奇妙に安心する不思議な瞳だった。
「実のところ少し驚いているの。あの子がここに人を連れてくるなんてこと、無かったから」
俺はといえば、頭の芯が余韻でまだ痺れていた。
カップに残ったコーヒーを一気飲みして、かねてから気になっていたことを勢いのままに問う。
「あの人は何者なんですか? 空は飛ぶわ、こんな場所は知ってるわ、これじゃまるで……」
「楓ちゃんは人間よ。私が保障するわ」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1560440032/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice