【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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71: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/18(火) 22:47:33.19 ID:BLRBsoCc0

   〇


 ふと鼻先をくすぐる良い香り。食べ物ではない。これは、花の香だろう。

 見れば参道の脇が花畑になっている。
 一瞬面食らったが、実際には、そう思ってしまうほど多種多様の花が並べられているのだった。


「こんばんはっ」


 中心にショートヘアの女の子が座っている。
 目が合うなり「にぱっ」と笑う彼女に、高垣さんが親しげな会釈を返す。

「こんばんは、お花屋さん。いい夜ですねぇ」
「あ、カナリヤさんも来てたんだ! ほんと、明るくて素敵な夜ですねっ」

 花屋さん……は、この少女のことだろう。

 だけど、カナリヤ?




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