【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
↓
1-
覧
板
20
302
:
◆DAC.3Z2hLk
[sage saga]
2019/09/05(木) 01:21:19.51 ID:9I+qLSeE0
〇
または、忙しさもほんの少し落ち着いた、いつかのある夜のことだったり。
高垣さんはその夜、上機嫌だった。
ローカルCMの仕事を一件終え、その流れで久しぶりに飲んでいた。
「夜桜」
「はい?」
「綺麗ですねぇ。八分咲きといったところでしょうか」
見上げる先には、街路樹の桜。柊さんが従える「あれ」ほどではないが、かなり立派だ。
冬は終わり、もうすっかり春になっている。
風は花葉の香りを含んで、酒に火照った顔を涼しく撫で去っていく。
最初に会った時みたいだなぁ、ということをなんとなく思った。
「昨日、モデル時代からお世話になってる美容師さんと会ったんです」
「そうなんですか?」
「そうなんです。――前より、よく笑うようになったと言われました」
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1560440032/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice