【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
1- 20
267: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/09/03(火) 01:20:25.23 ID:/BT2JQWN0

「……いいのね?」
「はい。自分で決めたことですから」

 誰に許されなくとも、何に背こうとも。自分自身の弱い心にだって例外じゃない。
 出しかけた手を引っ込め、一歩後ずさる時、マスターはほんのわずかに笑みを深めていた。

 心から嬉しそうな――何か、とても眩しいものを見るような、そんな目だった。


「アイドルのことは、まだ嫌い?」
「え」


 この人にその話をしただろうか?
 覚えがない。なぜ知っているのか問いたいところだが、あの夜市の関係者ならば知っててもおかしくないのかもしれない。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice