【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
1- 20
165: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2019/07/27(土) 15:59:56.76 ID:aiDwMVos0

  ◆◆◆◆


 気を失っていたようだ。
 水の中を漂っているような浮遊感がある。
 けれど呼吸はできて、冷たくも暖かくもない風が全身を洗う感覚。

 目を覚ます。


 俺は、逆さまになって空に浮いていた。


 頭の上に広大な山林。足の下に遥かな空。
 空には雲ひとつ無く、太陽も月も星も無く、墨絵のようなモノクロームの世界だった。

 昼も夜も無い。明らかにさっきまでいた神田川の桟橋ではない。

 そればかりか、現実かどうかすら定かではない。
 これは夢か? それとも「夜市」みたいなよくわからない異空間なのか?




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
328Res/204.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice