【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
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95: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/10/17(木) 11:52:53.37 ID:eH8hmcZZo

このみは胸が熱くなるのを感じながら、誰もいない客席を見ていた。
物音一つさえない、息を飲むような静けさの中で、一階席も二階席も、一番前から後ろまでを見回した。

公演では、前の曲が終わって舞台が暗転した後、その歓声がまだ残るうちから次曲の歌い手は立ち位置にスタンバイする。
前の曲の余韻からまだ知らぬ次の曲への期待へと、まるでそのスタンバイが完了したタイミングを知っているかのように会場の意識が切り替わり、
そのとき劇場は緊張感を持った静けさに包まれる。
今のこの静けさは、そんな暗転した舞台の上でイヤモニからのカウントを待っている時のようだ、とこのみは感じた。
張り詰めた空気の中、それとは裏腹に高鳴る鼓動。
伝えたい言葉が胸に溢れてくる。



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