290: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 01:16:51.58 ID:Bg3Eqo0s0
机には簡単な食事や飲み物、菓子類が並んでいる。
定期公演の後の打ち上げは毎回恒例になっていて、今日も控え室にはこうして公演に参加した大勢のアイドルたちが集まっていた。
毎回のことではあるが、人数が人数だけに今日も控え室は満杯で、移動ですれ違うのも一苦労なほどだった。
やはり何と言っても、話題は公演のことが多かった。
特にこのみは今回センターを務めたこともあって、声をかけられっぱなしだった。
「このみちゃん、お疲れーっ! すっごく良かったよ!」
「馬場さん。センター公演、お疲れさまでした。とても素敵なステージでした。」
「海美ちゃんに、紬ちゃん。ウフフ、二人とも、ありがとう。」
落ち着いた様子の紬に対して、海美は公演のときの気持ちの高まりが今も残っていて、まだまだ元気が有り余っているようだった。
対照的な二人だが、二人ともこうして、素直な言葉で気持ちを伝えてくれる。
それが、このみにはちょっとだけ照れくさくて、嬉しかった。
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