285: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 01:13:31.17 ID:Bg3Eqo0s0
この気持ちを口にする事は、少しだけ怖かった。
今までだったら、きっとこんな言葉を言えなかった。
言葉にする事で、この先本当にずっと会えなくなってしまうような気がして、ずっと飲み込んでいたんだと思う。
「──だけど!」
だけど、もう大丈夫。
今の私は、本当に伝えたい言葉を声にする事ができるから。
「私はこの劇場の……765プロの、『アイドル』だから!」
このみは、劇場にいる全員に届くように、目一杯声を上げてそう誓った。
届けたい大切な人が、笑っていられるように。
大切な人に、自分のことを安心して送り出してもらえるように──このみは前を向いた。
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