281: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 01:08:25.33 ID:Bg3Eqo0s0
このみは、自分の中の気持ちを切り替えるように、深く息を吸い込んだ。
息を吐いて、ゆっくり目を開けた。
「……私、この舞台のお話を貰ったとき、色々なことを考えたの。
私にとって『アイドル』って何だろう、って。
自分なりに悩んで、考えて……それで、この役を演じることを決めたの。」
このみは思い返すようにそう言った。
『自分を見つけてくれた大切なひとたちに、胸を張って前に進んでいく姿を見てほしい』。
それこそが、今のこのみが選んだ道だ。
このみにとって、『鶴』の舞台の仕事は、挑戦だった。
何もかもが手探りで、悩むことだって多かった。
それでも前を向いていられたのは、大切な人が居たからだった。
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