18: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/06/23(日) 22:32:25.37 ID:+aWMwZWyo
娘が最後に打ち明けるまで、結局青年は部屋の戸を開けて秘密を覗くことはしなかった。
青年も、彼女の抱えた秘密を大事にしたかった。
「私が青年だったなら……。」
「一人で抱えてほしくない。頼ってほしい。やっぱりそう思うと思う。けど……。」
娘が自分に言えない隠し事をしていたから、きっと青年も言えなかったんだろう。
結局二人とも、相手に余計な荷物、負担をかけさせたくなかっただけなのだ。
「二人とも、似た者同士、だったのかもね……。」
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