17: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/06/23(日) 22:30:34.14 ID:+aWMwZWyo
まつりは自分のグラスの縁を指でそっと撫でながら、静かに口を開いた。
「きっと、大丈夫なのです。」
「好きなひとがひとりで悩んでいたら、力になりたい、と思うものなのですよ。」
あっ……、とこのみの声が漏れた。
本当は、娘は青年からの好意には薄々気がついていたのだ。
ただ、抱えた秘密ゆえ、気づかぬうちに自分から遠ざけてしまっていたのだ。
もし「受け止めてほしい」と、言えたのなら…………。
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