150: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/03/07(土) 22:15:52.32 ID:5B03mR0i0
遊びたい盛りの中学生としては、宿題を後回しにしたくなるのはまあ当然だろう。
このみ自身も亜美真美と同じ歳のころはまだ、自分から進んで勉強する方ではなかったので、その気持ちも分かった。
「はあ、仕方ないわね。……いいわよ。このみお姉さんが人肌脱いであげるわ。」
「うう、このみん……!」
二人とも、地獄で仏を見たような顔をしていた。
成り行きではあったけれど、一緒に隠れんぼして遊んでた引け目も少しだけ感じていたこともあり、このみはそうすることにした。
とうとう本当に二人から手を合わせて拝まれてはじめたこのみは、そこで一回だけ、こほんと咳ばらいをした。
「そう、宿題の一つや二つ。このこのみお姉さんがばっちり教えたげる!」
「ええー!このみん、そうじゃないんだってば〜!」
控え室じゅうに二人の悲鳴が響き渡った。
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