104: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/11/17(日) 22:42:39.73 ID:1EiPKTBf0
「ねえねえ、このみん。ここが怪しい、って言ったの、昴くんなんだよ。」
「あら、そうなの?昴ちゃん、私がここにいるって、どうして分かったの?」
昴は、首を傾げて少しの間考えて、それからこう言った。
「んー……。やっぱり、なんとなく、かなあ。ただ、ここにいるんじゃないかー、って。そんな気がしたんだよ。」
それを聞いたこのみは、頬が緩んでしまいそうになるのを感じながら、昴たちの目を見ていた。
その表情、その視線に、昴は照れ隠しに頬を一度指でかいたが、その間もこのみをずっと見ていた。
このみは何を伝えるか少しだけ考えたが、出てきたものは一番自身の底から出てきた、飾らないありのままの言葉だった。
「昴ちゃん……。みんなも……。見つけてくれて、ありがとう。」
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