エミリーが忘れた日
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116: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/11(火) 00:00:55.37 ID:RGC72AKso
 


「じゃあね、エミリー」
「サヨナラ、ヨリチャン」



空港のゲートを通った後も、ふりかえるたび、エミリーはあたしが見えなくなるまでずっと手をふってくれていた。



ようやく見えなくなって、あたしとパパだけになったしゅんかん、あたしはパパにだきついた。

「偉いなぁ、伊織は。 お姉さんだもんな」


パパはあたしが泣きやむまでずっと頭をなでてくれた。






“またね、大和撫子。”


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