110: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:49:15.08 ID:9pdDfgPfo
「ふふっ。 だったら、お買い物頼んじゃおうかしら?」
おばさんが言った。
「えっ、二人で?」
「エミリーにメモは渡してるから、一緒に探して来てくれない?」
「《二人で行く!》」
エミリーはまたまたはりきっちゃってる。あたしここのことなんにも知らないんだけど。
「大丈夫なの?」
「大丈夫よ、 ああみえてエミリーは一人でもできるから」
へぇ、そうは見えない。
「二人で楽しんでらっしゃい!」
見送られて、最初のさがしものをエミリーに聞いてみた。
日本語でなんて言うか分からないみたいで、メモの一番上をゆびさした。
「“cucumber”…あぁ、“きゅうり”ね」
「……ワカル?」
「ええ」
エミリーはむこうを向いて、「アッチ!」とだけ言った。
周りを見てみるとたしかにいろんなものがいっぱいあってちょっとおもしろい。
それにエミリーのニンマリした横顔をみていると、なんだかこっちまで楽しくなってきちゃう。ふしぎな子ね。
126Res/148.14 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20