エミリーが忘れた日
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107: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:46:24.04 ID:9pdDfgPfo
 
『ごヒイキ様方。 この曲は──大切なお友達となら日々の些細な風景も、わくわくと驚きの出来事に変えられる。
 そういう幸せを、いつまでも大事に分け合いたい……そんな想いが詰まった歌です』

二人で目を見合わせ、

『私、エミリースチュアートと』
『水瀬伊織の』
『一夜限りの二人の舞台、お楽しみくださいませ!』
『聴いてください──』

タイミングを合わせたかけ声に続いて、ピンクと紫に照明のカラーが変化していく。


『『“Little trip around the world”』』


リズミカルなピアノの伴奏がご機嫌に走り出した。
伊織とエミリーはただステージの真ん中で、リズムに合わせてピョコピョコと揺れながら、それぞれに特徴的な可愛らしい歌声を交互に音へのせていく。

いつまでも続いてくれるような錯覚さえ与える、緩やかで暖かな時間。
その時間を彩る優しい歌声を、765ライブ劇場の真ん中から、伊織とエミリーは心から楽しそうに響かせていた。



ずっと、二人仲良く手を繋いだまま。



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