212: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/06/06(木) 20:53:16.21 ID:WrefR8ekO
女「……元々はね、あの女があの事件を目撃してしまったことが事の発端」
女「それであの女の目は覚めたのよ。これまで自分がしてきたことの愚かさ、罪深さ、残酷さ……」
女「そして、最後に見たあの子の嘲笑」
女「あの女はせめてもの罪滅ぼしにと、その事件のことを世界に広めようとした」
女「そうして作られたのが……」
少年「……俺たち」
女「えぇ。単に暴露するだけじゃなく、1つの物語にすることで世界中の人に愛してもらおうとしたのね」
女「"世界で一番悲しい子供たちと犬のストーリー"」
女「それは瞬く間に広まっていった。……ま、そうなるようデータにスクリプトを組み込んでいたみたいだけど」
女「でもそれが広まって困る人たちがいたのね。その女は追われる身になった」
少年「追いかけてたのが女ちゃんの前の持ち主?」
女「そうよ。人を殺すことを生業とする裏の人間。当時の私はそんなこと知らなかったけど」
少年「でも、そいつはその女の人のことが好きだったんだよね?どうして命を狙うようなことを…」
女「悲しいけれど、所詮犬なのよ。でもそれがあちらでは普通なの。生きていく為には誰かの犬にならなければならない……」
女「一緒に逃げるつもりだったみたいだけど、結局あの女は自ら死を選び、図らずも命令は遂行された」
女「そしてあんたたちはウイルスとして再び世界中にばら撒かれた」
女「あちらではかつてないほど大規模なサイバー攻撃だって騒ぎになったみたいね」
女「でもここだけ……私がいるこの世界でだけ、あんたたちはウイルスと分かれることができた」
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