126: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/06/05(水) 21:29:30.61 ID:QekJgiX40
女「………」
女「……やっぱり……」
女「あなた……」
女「……消えちゃうのね?」
売人「──」
女「…あの子の告白が失敗したあの日、私にそのことを伝えてから、あなたがどこに行ったのか気にしてなかったけど……あなたは犬の元に行っていた」
女「私の部屋からあのかばんが消えてたわ。あなたが持っていったんでしょ?」
女「そして犬を唆した……あの子に記憶を戻して暴走させるように」
女「あなたは今日ずっと待っていたのよね……」
女「──この世界が終わるのを」
売人「……」
女「……」
女「…でも、変わらなかった」
女「遅かったのよ……あなたがあの子たちから離れて時間が経ち過ぎていたの」
女「あの子はもう、"ボーカロイド"としてこの世界に定着した。記憶を戻されたことで反対に正常化が進行したのね」
女「……正常化が終わる時、この世界の異物となるあなたは消えてしまう……」
女「そうなんでしょ?」
売人「……」
291Res/285.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20