【SW】ジェダイ「私を…弟子に、してください…」【オリキャラ】
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179:名無しNIPPER[saga]
2020/01/11(土) 01:08:40.99 ID:Qn86HnYM0

 やがてエレベーターは減速し、停止する。
二人の目の前には重厚な両開きの扉が出現していた。
グレイヴスが手をひらりと動かすと、それはひとりでに動き始め、石の擦れる音とともに道を開く。
やがて四角形の暗闇がぽっかりと口を空けた。


シンノ「……」


 シンノは魂が抜けたようになっていたが、ここに及んで危機感を覚えた。
惑星キイでシスの遺跡を前にした時よりなおひどい悪寒に身震いする。
この奥に踏み込んで、戻ってくることはできるのか?


グレイヴス「どうした。暗いところは怖いか?」


 シス卿はその恐れを見通す。
シンノは彼女の眼差しの冷たさに怯み、唾を呑んだ。


シンノ「……マスター。この奥に……何があるんですか?」

グレイヴス「さっき説明しただろう。私の七百年の研究成果だ」


 シス卿は溜め息をついたあと、表情をがらりと変えた。
クイナワで、ヤクシムで、彼とともに笑い、戦い、ときに彼を諭した幼くも聡明な仲間が、束の間だけ帰ってくる。


ミコア「それがリズマさんを死の闇から救うのです。もう少しだけ頑張りましょう、私が一緒です」


 シンノにもそれが欺瞞だとすぐにわかった。
しかし今の彼は、彼女の表情に、声に、どうしようもなく安らぎを感じてしまっていた。
シンノは進む。
亡骸を収めたチルド・カプセルを押して、師となるべき人物に誘われ、底知れぬ闇の中へ……



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