【ミリマス】まつり「わたしの、お姫様」
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26:名無しNIPPER[saga]
2019/06/01(土) 20:52:44.75 ID:ON/YBn7N0
物語の始まりはいつもそう。

昔々ではなく、ほんの少しだけ昔――そこに一人の少女がいました。素直で真面目で頑張り屋が取り柄の、心優しい女の子です。

ただ他の子と違うのは、誰よりもお姫様に憧れていたこと。彼女の夢は、憧れのお姫様になること。

かわいい衣装を身にまとい、夢のお城で舞踏会に――。

だけど彼女はただの女の子。お姫様ではありません。お姫様は自分とは似ても似つかない、憧れの中にだけいる存在でした。

彼女はお姫様になろうとしました。けれどなりたいと思っても、そう簡単になれるものではありません。

わたし、お姫様になんてなれっこないのかな。どこからか魔女さんが現れて、わたしをお姫様にしてくれたらいいのに――。

そんなとき彼女はふと、どうして自分がお姫様になりたいのかと考えました。

自分にいつも夢と勇気をくれるお姫様は、どんなときも絶対にくじけません。

かわいくて美しいお姫様は、それ以上に誰よりも優しく強い心を持ったまっすぐな女の子なのです。

彼女は気づきました。自分もそんな風になりたいのだと。

そしてさらに気づきました。自分にもお姫様と似ている部分があることを。お姫様もまた、心優しい頑張り屋さんではありませんか。

だから彼女は目指したのです。誰よりも優しくて、誰よりも頑張り屋のお姫様を。

その強い思いが、やがて自分を本物のお姫様に変えてくれる魔法になることを信じて。


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