62: ◆RZFwc/0Dpg[sage saga]
2019/05/31(金) 22:55:25.24 ID:kcSV+mvpO
「うわ! お前、何して──」
驚きの声は上げてしまったものの、俺は彼女を遠ざけようとしなかった。
周子が俺の首根っこに力一杯しがみついていたからでもあるし、また俺の方も、引き剥がす気にはなれなかった。
周子自身の甘い香りと、彼女が付ける香水の淡い香りが混じり合い、鼻をくすぐる。
俺の首筋に貼り付いた彼女の頬は温かく、呆けてしまいそうな心地好さだった。
彼女の華奢な肩に手を添えながら、呟く。
「……はぁ。周子、お前本当、滅茶苦茶なことするよなぁ」
「ふふ……そうかなぁー」
周子から息が漏れる度、俺の首は熱くなった。
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