【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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27: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:06:02.55 ID:PM9H0cD60
「駄目ね……抑えきれない。ずっと我慢してたし……」
アスカは、拳を振りかぶったまま俯いて独り言を口にする。
「……なんなんだよ……なんで、みんな」
28: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:08:46.84 ID:PM9H0cD60
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ? 葛城大佐」
アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。
29: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:13:27.24 ID:PM9H0cD60
爆発音と呼ぶには、あまりにも鈍く、遠い音が艦内に響き渡った。内線用の通信ブザーが鳴って、先程まで部屋を包んでいた重い空気を散らす。
「なんだ!?」
シンジは我に返って、SDATを見つめていた顔を上げる。
30: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:15:45.19 ID:PM9H0cD60
「ミサトさん! リツコさん! いったい何が来たんですか! 新しい使徒ですか!?」
シンジは、ひび割れたガラスにへばりついて、外の状況を必死に知ろうとしていた。
その時、何処からともなくシンジの元に声が聞こえる。
31: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:18:00.31 ID:PM9H0cD60
「くそっ!! なんだよ、もう!!」
シンジは、壁と化したガラスに拳を叩き付けて、壁に阻まれた感情を吐き捨てる。
「準備できました!碇さん!こっちへ!」
32: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:18:53.44 ID:PM9H0cD60
「エヴァがなければ僕は用済みってことですか……。もういいよ……綾波!ここだ!!」
33: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:23:08.30 ID:PM9H0cD60
シンジが大声で叫んだ瞬間、部屋の壁が閃光で吹き飛び、爆発音と煙が二人を包み込んだ。
「キャー!」
突然の出来事にサクラが悲鳴を上げる。
34: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:37:01.61 ID:PM9H0cD60
「やめてください! 相手はエヴァですよ!?」
「だからこそよ! ネルフのエヴァは全て殲滅します」
その間も、無数の砲弾が0号機に向かって降り注ぐ。その度に、オレンジの閃光が部屋の中を照らし、ヴンダーを揺らす。
35: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:41:14.67 ID:PM9H0cD60
『緊急事態発生! 緊急事態発生! 検体と綾波シリーズが接触!』
「狙いは初号機なんかじゃない! っとに、退屈させないんだから!! コネメガネ!!」
アスカは廊下を駆けながらマリとの通信を続けていた。
36: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:45:04.71 ID:PM9H0cD60
「彼を初号機に優先して奪取という事は、トリガーとしての可能性がまだあるということ!? ミサト! DSSチョーカーを!!」
リツコの呼びかけにミサトはボタンを押せないまま硬直していた。
「今回は、マリが対処してくれた。次は……次は、押すわ」
37: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:47:25.58 ID:PM9H0cD60
旧スレに追いついたので一旦ここまで
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