シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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37:名無しNIPPER[saga]
2019/05/28(火) 15:25:46.47 ID:VZdRWGZA0
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ?葛城大佐」
 アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。
「アスカっ!!」
 シンジは自分の知っている記憶に必死に縋ろうとする。
「ミサトさん!綾波はどこなんですか!?教えてください!」
「シンジ君……綾波レイはもう存在しないのよ」
 ミサトは腕を組んだまま、少しだけ首を起こして答える。
「いいえ……確かに助け出したんです!きっとまだ初号機のプラグの中にいます!よく探してください!」
 シンジはそれでも食い下がろうとする。
「当然、すでに初号機内はすべて探索済です。結果、発見されたのはあなたと……なぜかこれが復元されていたわ」
 リツコは、シンジのいる方のダッシュボードをリモートで空けて、復元された音楽再生機器「SDAT」をシンジに渡した。
「検査結果に問題ないので、返還しておきます」
「これは、父さんの……?あの時綾波が持っていた……やっぱり、助けたんじゃないか」
 シンジはダッシュボードにあったSDATを手に取ると、自分の記憶が間違っていなかったことに気を強めた。


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