シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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21:名無しNIPPER[saga]
2019/05/28(火) 14:47:40.64 ID:VZdRWGZA0
 ──エレベーターが地下のフロアへ到着して、シンジの乗せたベッドは巨大な空間へと運ばれて行く。周囲には、何らかの作業を進めるスタッフの声が飛び交っていた。
『補給作業、搬入リストの86%までクリア』
「稼働中のN2リアクターは出力で90%を維持、圧力便は手動で解放してくれ」
「半径1200以内に艦影なし。未確認飛行物体も認められず」
「乗員の移乗は、Dブロックの船を最優先」
「食料搬入作業の人手がまるで足りない!至急手当してくれ」
「艤装作業、ロードマップをチェック。武装タンクが予定より3%遅れています」
 シンジの乗せたベッドが通り抜けようとしている空間には、何かの操縦席と思われる椅子がアームの先端に付いた装置が何本も伸びていた。無数の丸い窓がはめ込まれた壁はドーム状に湾曲していた。その様子から、ここが普通の民間施設や居住空間ではないことがはっきりと伺えた。
「よっと。検体、BM-03、拘引しました」
 ベレー帽の女の子が、ブリッジの上で腕を組んで立っている女性に状況を報告する。ストレッチャーの車輪が固定され、シンジは目的の場所へと運ばれてきたようだった。
「了解。拘束を解いて」
 その女性が冷静な声で指示を出すと、シンジとストレッチャーを固定していた拘束器具が音を立てて解除された。


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