ナナチ「いいか? オイラの言うことは絶対だぜ?」レグ「わ、わかった」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/27(月) 22:55:47.32 ID:hLTkM85AO
「はぁ……はぁ……レグ……?」
「リコ! 僕はここだ! ここに居るよ!?」

まるで、悪夢にうなされているかのように。
リコはレグの名を呼び、その手を握る。
彼女の細い指を折らないように、優しく。
レグは握り返して、自分の存在を伝えた。

「レグ……私、もう……」
「大丈夫! 大丈夫だから!」
「レグ……怖いよ」
「大丈夫だ! 僕も一緒だから!」

今にも息を引き取るかのような状況。
しかし、既に命に別状はない状況だ。
そして、ナナチの住処は危機的状況だった。

「なあ! もういいだろ!? 河原に行けって!」
「おかまいなく」
「オイラが構うんだってばぁ!」
「間に合ってます」
「だから間に合わなくなるだろうがぁ〜!」

うるさい外野はよそに、2人だけの世界に浸る。

「リコ、ずっと一緒だ」
「レグ……ありが、とう」

ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゃりゅりゅぅ〜!

「んなぁ〜!」

便の音色と、ナナチの悲鳴が混ざり合う。
そのハーモニーを耳にして、自然と。
レグの広角が釣り上がり、愉悦が漏れ出た。

「フハッ!」

「なあああああああああああああっ!?!!」

「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

度し難いなと、レグは自嘲する。

ナナチの絶叫は、異質な嗤い声にかき消され。
住処は便で汚れて、使い物にならなくなった。
しかし、それによって、家を出る決心がつく。


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