【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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92:名無しNIPPER[saga]
2019/08/11(日) 02:07:51.96 ID:p6krMnY00
数分後

P「落ち着いたか?」

千夜「……ええ、まあ」

千夜「みっともない姿を晒してしまいました」

P「なに、気にするな」

千夜「……」

千夜「ふと、思ったことがある」

千夜「お前のプロデュースは、お前の組むスケジュールは、どうにもお嬢さまにとって負担を最小化した形で組まれていると」

千夜「それでも、時々ダウンしてしまうのは、お嬢さまが日に日に弱ってしまっているからですが」

P「……ちとせのスケジュールに関しては細心の注意を払っているつもりだ」

千夜「だとしても、お嬢さまの抱える病は、その病を研究する者と偶然知ってしまった患者の周囲の人間しか知ることのない極めて特殊なものです。その病は概要すら外部に漏らすことが許されません」

千夜「なぜ、お前がそれを考慮したようなスケジュールを組めるのか、私はずっと疑問でした」

P「……何を言っているんだ」

千夜「○○大学医学部医学科、医学系研究科」

P「……っ!」

千夜「知る人ぞ知る天才、一ノ瀬志希より以前にギフテッドと呼ばれていた神童」

千夜「お嬢さまの抱える病のメカニズム解明の第一人者」

千夜「父親からは……突然医学界から姿を消したと聞いていましたが」

千夜「まさか、こんなところで会えるとは思っていませんでした」

P「それ以上は、よせ」

千夜「なぜ」

P「あの頃の自分とは決別したからだ」

千夜「それなのに、今はお嬢さまと、そしてその病と向き合っている」

P「……」

千夜「……」

P「……いいか、忘れるんだ。俺はもう……」

千夜「私はっ……!!」ガシッ

P「!?!?」

千夜「私はっ、お嬢さまに生きて欲しい!!! 幸せでいてほしい!!!!!!」

千夜「ようやく生きたいと思えたお嬢さまに!! 人生を謳歌してもらいたい!!!!」

千夜「それなのに……残酷ではありませんか?! 生きたいと思ったら生きる希望をそがれる彼女に、私はどんな顔をして世話をしたらいい!?!?」

千夜「お前があの天才研究者だと知ったとき、真っ先に思った――お嬢さまを救って欲しいと!! あなたならできると!!!!」

P「……」

千夜「お願い……お願いです……」

千夜「お嬢さまを……救ってください……」

千夜「もう一度、医学界に復帰してください……」

P「……千夜」

P「すまないが……それは無理だ」

千夜「っ……!!! このっ……!」パシィン

P「っ……」


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