【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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名無しNIPPER
[saga]
2019/05/27(月) 00:57:37.81 ID:iNeaJ/HC0
ちとせ「ねえ、千夜ちゃん。ワイン開けてくれる? 例のやつ」
千夜「はい。お嬢さま」
コトッ
キュ……ポンッ
トトトトト
千夜「どうぞ」
ちとせ「ありがと」
ちとせ「……うん、良い香り」スンスン
ちとせ「それじゃあ、一口」
ちとせ「……っ」
ちとせ「ふふっ、おいしい」
ちとせ「こんなもの飲んでるってあの人に知られたら、怒られちゃうかも♪ なんて」
千夜「……」
ちとせ「どうしたの? 千夜ちゃん。変な顔してるよ?」
千夜「いえ……お嬢さまはあの男の話ばかりするな、と」
千夜「っ! あ、その、別にそれが駄目だというわけではなくて――なんていうか、その……申し訳ありません。出すぎたことを」
ちとせ「別に気にしなくていいよ、千夜ちゃん」
ちとせ「なんで私があの人の話ばかりするのか、ね」
ちとせ「うーん……」
ちとせ「千夜ちゃんは、さ」
ちとせ「男の人に対して、何か特別な感情を抱いたってことは……ないの?」
千夜「ありません。私は物言う人形。お嬢さまに仕え、お嬢さまの役に立つ以外の価値はありません」
千夜「ゆえに、恋愛の必要も感じません」
ちとせ「まーだそんなこと言ってるんだ。私、千夜ちゃんのそういう考え、嫌いだよ」
千夜「き、嫌い……」
ちとせ「あらやだ、嫌いって言われて落ち込む千夜ちゃん可愛い……」
千夜「い、いえ……お気になさらずに、どうぞ」
ちとせ「千夜ちゃんは価値のない人形なんかじゃないよ。私の存在を抜きにしても、ね」
ちとせ「私は、千夜ちゃんに人間として人生を楽しんでほしいけどな」
千夜「その言葉だけで十分嬉しく思います。ですが、私は、お嬢さまにお仕えして、役に立てるだけで、幸せですから」
ちとせ「……そう」
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