【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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76:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 00:33:55.34 ID:mftBZqH10
1ヵ月後、事務所内診療所


コンコン

「どうぞ」

P「失礼します」ガラガラ

ちとせ「あっ、来てくれたんだ」

P「当たり前だ。お前が倒れたというのに来ないのでは、プロデューサー失格だからな」

ちとせ「プロデューサーだからここに来たの? 一人の男としては来てくれないの?」

P「それは……」

ちとせ「あははっ♪ ごめんごめん。ちょっとめんどくさい女を演じてみたかっただけ」

ちとせ「それにしても……また倒れちゃった」

ちとせ「……」

P「しばらく休業するか?」

ちとせ「それは嫌。休んだって良くなるとは限らないし、休んでるうちに――なんてことがあるかもしれないし」

ちとせ「何より、私の体調不良は千夜ちゃんを束縛しちゃう。そんなのは、私は望まない」

P「でも、そのうちここに来るんじゃないか? それこそ、血相変えて」

ちとせ「千夜ちゃんを呼んだの?」

P「いや、呼んではいないが」

ちとせ「それなら来ないよ、千夜ちゃんは」

P「まさか」

ちとせ「あなたにしか連絡がいかないようにお願いしたの」

ちとせ「私の身体の具合を知ったら、千夜ちゃんは仕事が手につかなくなっちゃうかもしれない。それは、絶対にだめだから」

ちとせ「でも、一人は寂しい」

ちとせ「だから、あなたを呼んだ」

ちとせ「私ね、やっぱり悪い女よ。だって、千夜ちゃんがあなたに好意を抱くようにけしかけたのに――」

ちとせ「――私もまた、あなたに好意を抱いて振り回しているから」

P「ちとせ……」


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