【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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75:名無しNIPPER[saga]
2019/06/21(金) 00:20:07.65 ID:mftBZqH10
ちとせ「千夜ちゃん、弁当持ってきた?」

P「持ってきたよ。宣言どおりに、だと」

ちとせ「あはっ、あの子らしいな」

ちとせ「おいしかったでしょ?」

P「それはもう。なんとなく料理は上手なんじゃないかと思っていたが、実際に食べてみるとそのすごさがわかった。料理人だって目指せるんじゃないか?」

ちとせ「そうね。あの子はなんでもできるもの」

ちとせ「なんでもできるのになんでもできなくさせてるのは、私」

ちとせ「千夜ちゃんの未来を封印してるのは、私」

P「……」

ちとせ「千夜ちゃんね、いつも早起きしてるの。でも、今日はいつも以上に早起きしたみたい」

ちとせ「きっと、あなたのお弁当の準備をするため」

ちとせ「本当はね、千夜ちゃんは早起きなんて苦手なの」

ちとせ「それでも頑張って起きるの。可愛いでしょ?」

P「あ、ああ」

ちとせ「私しか知らない、でも、あなたに知ってほしい秘密」

ちとせ「先が長くない私の代わりに、千夜ちゃんを良く知る人がいてほしいの」

P「最近、時々強調するんだな、その、「先が長くない」っていうのを」

ちとせ「……」

P「きつい、のか?」

ちとせ「ううん。大丈夫。いまのところは、ね」

ちとせ「でも、私がこれから、徐々に弱くなっていくのか、ある日突然危険な状態になるのかは、正直わからないかな」

ちとせ「千夜ちゃんはきっと……私が徐々に弱っていけば余計に私に尽くそうとしちゃうかもしれないから、私としては後者がいいかなーなんて思うんだけどね」

P「……お前の病気は」

P「……」

ちとせ「何か言いたいことがあるって顔?」

P「……」

ちとせ「でも、だめ。それを私は望んでない」

ちとせ「あなたもきっと、それに関わることを望んではいないはず」

P「だが俺は、アイドルであるお前を――」

ちとせ「やめて」

P「――っ」

ちとせ「望んでない、って言ったのに。いじわるなんだから」

ちとせ「あなたはいつも通りにしていて。それでうまくいくから」

ちとせ「あっ、もうこんな時間。さすがに千夜ちゃんを心配させちゃうから、もう帰るね」

ちとせ「散歩、付き合ってくれてありがと」

P「……」

ちとせ「そんな顔しないでってば。私まで悲しい気分になるじゃない」

ちとせ「私なら、大丈夫だから」

ちとせ「それじゃあね」スタスタ

P「……」


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