夢見りあむ「7人が行く・EX1・エクストライニング」
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◆ty.IaxZULXr/
[saga]
2019/05/26(日) 23:06:22.57 ID:ve+l2aZk0
ちとせ「どっち?」
千夜「戻っていただけませんか。私には……」
ちとせ「……」
千夜「お嬢さましか、いませんから」
ちとせ「ねぇ、千夜ちゃん」
千夜「お願いします、お嬢さま」
ちとせ「本当かな」
千夜「本当……」
ちとせ「千夜ちゃんにはいるよ、孤独じゃない」
千夜「違います、私には」
ちとせ「ずっと、吸血鬼の僕として生きて行くの?」
千夜「生きて行けます。お嬢さまがいる限り」
ちとせ「ねぇ、千夜ちゃん、お願いがあるの」
千夜「なんでしょうか、お嬢さま」
ちとせ「私の人生はずっとずっと長くなった。見ないことが出来る世界が見えるようになったの。千夜ちゃんが、私の所から離れて生きる所をずっと見届けられる」
千夜「……」
ちとせ「千夜ちゃん、私が死んじゃったら、その後はどうするつもりだったの?」
千夜「……考えてもいません」
ちとせ「とっても悲しいお別れはなくなった。千夜ちゃんを泣かせずに済んだの。この世に置いていかなくて済んだ」
千夜「……」
ちとせ「千夜ちゃん、聞いて」
千夜「はい、お嬢さま」
ちとせ「スーパーレッドを見つけてくれてありがとう。安心して、私は夜の世界を生きていられる」
千夜「はい」
ちとせ「千夜ちゃんは、お日様の世界を生きて」
千夜「それは……」
ちとせ「ここに残るわ。夜、話相手になってくれる子もいるし」
千夜「……」
ちとせ「千夜ちゃんの生活は何とかするから。吸血鬼の最初の仕事は、身内に暗示をかけることなんだって」
千夜「お嬢さま……それは」
ちとせ「私ね、もとから魅了の魔力を少し持っていたみたい。暗示も強いのが使える可能性が高いって。だから……」
千夜「……」
ちとせ「千夜ちゃんの頭の中から、私を忘れさせることもできる」
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