9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 10:38:52.56 ID:YWfCY9A20
『いーからさっさと吐きなさい』
「……そりゃ、父さんと母さん、それに私と純と紗南だけど」
『オッケー、重症だわあんた。ちょっとその場に留まってなさい。今、自分の家よね?』
「えっ、あ、えーっと、多分?」
『ん。絶対その場を動かないこと。いいね。かすみんたちにはあたしから言っとくから、沙綾はその場で待機!』
「あ、うん」
『所要時間は……まぁそんなかかんないかな。ちゃんと大人しくしてるのよ。それじゃ』
という言葉のあと、ブツッ、という音がスマートフォンから響く。
「……切れちゃった。大人しくしてろって言われたし……まぁ、今このワケ分かんない状況で部屋から出るのも怖いし……有咲が来るの待ってるしかないかぁ」
でも、有咲の声を聞いたら少し落ち着いたな。沙綾はそう思い、見慣れないベッドに再び寝転がるのだった。
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