59:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:18:32.73 ID:YWfCY9A20
一日一文のやり取り。昼間にメッセージを書けば、どういう理屈かは分からないけど、時空を超えたもうひとりの沙綾にそれが届き、返信がくる。
その文通のおかげで、沙綾はもうひとりの自分もなんとかやっていることを知れた。入れ替わってしまった、なんていう信じがたい現実も自分の中で確かな輪郭を持った。
それはそれでいいことだけど、それでもまだ目の前にはひとつの問題がどっしりと腰を据えている。
どうやったら戻れるんだろうね?
――うーん……それは本当にどうすればいいのか分かんないや。とにかく、しばらくはこうしているしかないみたいだね。
机の上に書かれたあちらの沙綾からのメッセージ。問題の解決に繋がりそうな糸口はまったく見つからない。だというのにどうしてか、沙綾はホッとしたというか、奇妙な安心を覚えてしまっていた。
その気持ちの正体も掴めなくて、彼女はどこか落ち着かない気分になるのだった。
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