39:名無しNIPPER[sage saga]
2019/05/25(土) 11:03:29.52 ID:YWfCY9A20
「あーいや……その、サアヤ?」
「うん」
「あのな……とりあえず、これからどうするんだ?」
「どうする……うーん、戻り方が分からない以上、とりあえずこっちのサアヤちゃんとして生活するしかない……のかなぁ」
「……まぁ、やっぱそうなるよな」それからまた少し迷うような素振りをしてから、アリサは再び口を開く。「その、なんだ。困ったことがあれば何でも言ってくれ」
「え?」
「ほら、いきなりこんな有り得ない状況になって、色々と困るだろ? こういう時、香澄とおたえはあんま頼りになんねーだろうし、りみはりみでアタフタしちゃうだろうし……」
ややそっぽを向きながら言われた言葉。それに沙綾は少し笑ってしまう。
「な、なんで笑うんだよ」
「あー、ごめん。なんていうか、アリサちゃんって可愛いなって」
「はぁ!? なんだよそれっ! ったく、どうしてどの沙綾も私に可愛いだとかなんだとか言うんだよ……」
「ふ、ふふ……」
さらに顔を赤くしてブツブツと呟く姿に、とうとう沙綾は吹き出してしまう。そして昨日、有咲の蔵で話したたらればの話を思い出す。
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